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ComiruAirによる
オンラインの繋がりがもたらす
生徒への特別な価値

阿蘇塾

代表

内山修一 氏

本社

熊本県阿蘇郡

対象

小学生、中学生、高校生

個別指導

使用機能

LINE連携

お知らせ

指導報告書

ComiruAir

導入前の状況

エリアがハンデとなり、生徒が大学生に会う機会がなかった。

導入後の変化

オンラインによって、東京の大学生から指導してもらえるようになり、生徒のモチベーションがアップ。

阿蘇塾の紹介

 2016年創業。熊本県・阿蘇地域の小中高校生を対象とした個人学習塾。
教室でのオンラインレッスンと自宅でのオンライン学習支援を併用し、過疎地域の子どもたちに自律した学習習慣と学力の定着を促している。
また、オンラインで全国の優秀な講師とつなぎ、質の高い教育を提供している。
現在生徒数32名(2021年6月時点)。

なぜこんな地域で学習塾を開くのか

 阿蘇塾があるここ、南阿蘇は、人口6,000人程度の小さな町です。熊本地震発生後しばらくは陸の孤島となり、隣町の学習塾へ片道3時間かけて通っている子どももいたほどです。学習塾も図書館もありません。子どもも少なく、大学生に会うこともめったにありません。わざわざそんな地域に学習塾をつくるなんて、と思うでしょう。でも、この国の教育が抱える課題に最も直面している地域に住む子どもたちにこそ、質の高い教育が必要だと思うんです。将来、大変な局面に立ち向かうであろう彼らが、自分の頭で考えて行動を起こせるようになってほしい。住んでいる場所がハンデになってはならない。ComiruやComiruAirの導入も、その思いで決めました。

通塾によるオンラインレッスンと自宅でのオンライン学習支援で学習習慣を身につける

 現在、通塾によるオンラインレッスン(ComiruAir「オンラインレッスン・他社様の動画コンテンツ配信」)と、自宅でのオンライン学習支援(ComiruAir「オンライン学習支援ルーム」)の2体制で学習支援を行なっています。塾にはブース内に1人1台パソコンを用意しています。映像授業なので自宅でも受けられますが、生徒の様子を見ながら声がけを行ったり、理解の深度を確かめたり、質問に答えたりできるのは通塾の良いところです。また、仲間と一緒に勉強するという機会も、特にこの地域の子どもたちにとっては大切です。多少騒がしくなることもありますが、勉強に対する苦手意識はもってほしくありません。

オンライン学習支援により生徒の自律を促進

 オンライン学習支援では、ComiruAirとSkypeを併用しています。こちらはルールを設けています。ComiruAirは顔を写すものとして利用し、Skypeを手元確認用として利用しています。

オンライン学習支援ルームの利用ルール

1. 学習を開始する前に、その日勉強する内容と目標をノートに記載する
2. 基本的に利用時はミュートにする
3. カメラは手元、顔など、勉強している様子を映す
4. 画面の録画、写真撮影は禁止
5. 自習中、わからないところは講師に質問する
6. 学習を終えたら、その日勉強した内容をノートに記載し、講師に写真で送る
7. その他、講師の指示に従うこと

自習といっても、家で1人黙々と取り組むのは難しいものですよね。誘惑も多いし集中も続きません。でも、誰かに見られているだけで勉強は捗ります。スマホは手元を映すのに使用するので、強制的に使用制限されるのも狙いのうちです(笑)。学習内容の可視化と見守りシステムは、保護者からも好評です。

1日のスケジュールは以下のとおりです。

時間帯 学習支援内容 利用サービス 場所
18時~19時 オンライン質問対応(担当:講師) ComiruAir(オンラインレッスン)
19時〜21時 オンライン質問対応(担当:講師) ComiruAir(オンライン学習支援ルーム) 自宅
21時〜22時 オンライン学習支援(担当:社員) ComiruAir(オンライン学習支援ルーム) 自宅

 自習室は週5日あけていて、3日は東京の講師がサポートしています。残りの2日は社員で対応します。人数が多いとすぐに質問に答えることが難しいこともあるため、オンライン学習支援では、質問の回答に余裕を持たせています。 この通常授業とは異なる学習支援部分の料金はシステム利用料として追加でいただいています。採算度外視というわけではありませんが、他塾との差別化という点で、中長期的な収益性を見込んでの設定です。

オンラインレッスンだからこそ出会える講師たち

 なぜあえて通塾しながらオンラインレッスンを行うか。通塾するメリットは周囲に仲間がいることや、メリハリがつきやすきこと、とさきほどお話ししましたが、通塾しながらオンラインで行う最大のメリットは東京にいる学生講師と繋がれることです。生徒と東京にいる講師をつなぎ、オンラインレッスンを行なっているのですが、オンラインなら、講師との距離は結構近いんですよね。阿蘇塾の講師は東京の大学生がメインです。大学生がいないこの地域の子どもたちにとって、東京の大学生、しかも東大や慶應大など憧れの大学の先輩に勉強を教わる機会なんて、これまでは考えられなかったでしょう。実際に自分が目指すような大学の先輩たちがどんな勉強してきたか、大学でどんな研究をしているのかなども聞けて、とてもいいモチベーションになります。

良いものはどんどん活用する

 わたしは教師だったわけでも、塾の先生をしていたわけでもありません。ですから、ティーチングの部分は映像授業や動画コンテンツ、優秀なオンライン講師に置き換え、コーチングを中心に行なっています。もちろんティーチングを丸投げはしません。質問に答えたり、講師とつなげたりもしますが、世の中にある便利なもの、良いものはどんどん活用します。ComiruやComiruAirもその中の一つです。塾業界に染まっていないことが強みなのかもしれませんね。

 学習塾ですから、進学のための勉強は当然です。でも、その先のキャリアとか生き方というところまで考えられる子どもに育てたい。勉強の仕方を学ぶ以前に、頭の使い方を学んでほしいと思っています。世の中の便利なツールをうまく活用すれば、不便な地域でもできることはたくさんあるんです。Comiruを活用した教育で、その光が見えてきたように感じています。